佐藤名子様
お返事をいただきありがとうございます。私たちの考え方にご共感いただけたこと、とても嬉しく思います。
「ニッチな興味深い日本」——おっしゃる通りです。私たちが伝えたいのは、まさにそれです。
以下に、動画のアイデアと私たちについての詳細をまとめました。
ご質問への回答も含めております。
ご確認いただけましたら幸いです。
Elena Giapponeはイタリア語圏で最大規模の日本旅行専門Instagramアカウントです。スポンサーゼロ。利害関係なし。日本の文化・仕組み・哲学を深く伝える編集方針のもと、231,000人のフォロワーと15,685人のニュースレター読者に支持されています。
私たちの書籍『Le crepe sono fatte per l'oro(ひびは金のためにある)』は、日本の哲学——侘寂、金継ぎ、もったいない、無常——を19の物語を通じて伝える本です。Amazon Italyで8,000部以上を販売し、日本文学カテゴリでベストセラー1位を獲得しました。この本を読んだ読者の多くが、日本への旅行を計画しています。
佐藤様がおっしゃった通り、私たちは「王道の日本」ではなく、ニッチで深い日本を紹介しています。都市の観光地ではなく、里山、古民家、職人の技、自然の中の暮らし——そういったものに心を動かされる読者が私たちのオーディエンスです。
佐藤様が「地味だけれど慈悲深い魅力的な田舎の魅力をわかってもらえる人に来てもらいたい」とおっしゃったとき、私たちは強く共感しました。なぜなら、私たちがコンテンツを通じて育ててきたオーディエンスは、まさにそのような人たちだからです。畑暦様の世界観と、私たちが伝えたい日本は、同じ場所を見つめています。
Elenaのコンテンツは「いいね」で終わりません。日本への実際の旅行者を生み出しています。
YouTubeチャンネルの最初の動画のひとつとして、この動画を制作したいと考えています。畑暦様の古民家を歩きながら、日本文化の深い概念を一つひとつ「触れる」「見る」「感じる」形で紹介します。
動画の構成は「愛」と「もどかしさ」の交互です。各概念について、まず畑暦の中で「なぜこれが美しいのか」を見せ、次に「なぜこれがもどかしいのか」を語ります。
「もどかしさ」は批判ではありません。愛するがゆえの悔しさです。世界がこの美しさを知らないこと。みんなが東京だけで帰ってしまうこと。こうした古民家が消えていくこと。茅葺き職人がいなくなること。——すべて、日本を深く愛しているからこそ感じるもどかしさです。
畑暦様が大切にしている「地味だけれど慈悲深い田舎の魅力」——この動画は、まさにその魅力を、イタリア人の目線から世界に伝えるものです。
推定視聴回数:100,000〜250,000回。概要欄に畑暦のリンクを掲載し、宿泊を希望する方へ直接誘導します。また、書籍の読者(8,000人以上)にも、このような場所があることを紹介します。
以下が動画の完成スクリプトです。7つのコンセプト、各シーンの構成、ナレーションの方向性——すべて決まっています。畑暦様の空間を最大限に敬意を持って表現する内容です。
視聴者の多くは「日本=東京」と思っています。この冒頭で、まったく違う日本が存在することを一瞬で伝えます。畑暦の小屋裏の映像は、その「違う日本」を象徴する最も強い映像になります。
愛:畑暦の梁は200年の時を経ています。煙の跡。割れ目。節。誰も塗装していない。誰も隠していない。西洋では「新品同様」が褒め言葉ですが、ここでは「新品同様=歴史がない」という意味になります。また、梁は釘を一本も使わずに組まれています(木組み)。木は呼吸し動くから、釘は木を壊す。組木は木に寄り添う。578年創業の金剛組が今もこの技法で建てています。
もどかしさ:侘寂はInstagramのハッシュタグになりました。Etsyの「わざと不完全に作った」陶器が侘寂と呼ばれています。何百万人がSNSで侘寂をシェアし、そして日本に行って渋谷とロボットレストランだけ見て帰ります。200年の梁がここにあるのに、誰も知らない。
愛:畑暦の客室——畳、高くなったベッド、和紙の丸い照明。少ないものの中に、すべてがある。「間」は「ミニマリズム」ではない。物がないことではなく、空白が意図的に存在していること。音楽の中の沈黙のように、次の音に重みを与える存在。
もどかしさ:「間」を発明した国が、世界で最も刺激の多い国になった。東京は世界で最もスクリーンの密度が高い都市。電車にはジングル。コンビニには音声案内。あらゆる空間が埋め尽くされている。古民家の中にだけ「間」が残っている。でも外に出れば、日本自身が「間」を忘れている。
愛:畑暦を取り囲む森。朝、外に出ると緑に包まれる。音がない。道がない。誰もいない。森林浴は「森の中で何かをすること」ではない。何もしないこと。樹木のフィトンチッドがコルチゾールを下げ、心拍を落ち着かせる。
もどかしさ:東京は素晴らしい。行くべき場所。でも東京だけで帰るのは、イタリアに来てコロッセオだけ見て帰るようなもの。本当のイタリアはウンブリアの、英語が通じないトラットリアにある。本当の日本も同じ。空港から2時間のこの森にある。でも誰も来ない。ガイドブックに載っていないから。
愛:畑暦にはネオンが一つもない。白い照明が一つもない。和紙の提灯。木。藁。すべて自然から来たもの。すべて、いつか自然に還るもの。夜になると、この家は別世界になる。体が「夜だ」と理解し、メラトニンを作り、眠りに備える。スマホの「ナイトモード」ではなく、家自体が体に語りかける。
もどかしさ:日本の新しい家はコンクリート、鉄、ビニール。ソウルや上海と同じ。木と紙と藁で1500年間建ててきた国が、今は世界で最も個性のない家を建てている。畑暦のような場所で生きている「本物の素材」の知恵は、年々少なくなっている。
愛:おもてなしは「おもてなし=おもてなし」ではなく、「見えない心遣い」。相手が求める前に、必要なものを差し出すこと。イタリアにも同じものがある——おばあちゃんが孫が来たら何も聞かずに料理を作る。おもてなしとイタリアのおばあちゃんは、同じ場所から来ている。「心遣い」という場所。
もどかしさ:このおもてなしを提供する人は、毎日何時間も働いている。伝統的な旅館は毎年何百も閉館している。お客が来ないからではない。この仕事をやりたい人がいなくなったから。この美しいおもてなしには代償がある。受ける側ではなく、提供する側が払う代償。
愛:畑暦の茅葺き屋根。藁でできている。30年で寿命を迎え、作り直す。かつては「結(ゆい)」——村全体が集まって屋根を葺き替えた。古い藁は肥料になり、新しい藁を育てる畑に還る。循環。伊勢神宮は20年ごとに解体し、同じものを建て直す。1300年間。永遠なのは建物ではない。建て直すという行為が永遠。
もどかしさ:茅葺き職人は日本全国で両手で数えられるほど。UNESCOが無形文化遺産に登録した。つまり「消えかかっている」ということ。結のシステムはもう存在しない。村は空になった。若者は東京にいる。あと20年で、この屋根を作れる人は誰もいなくなるかもしれない。1500年の知恵が、静かに消えていく。
愛:畑暦は金継ぎそのもの。廃墟だった古民家を、誰かが「残すべきだ」と決めた。200年の梁はそのまま。横に新しい檜のお風呂。古いものと新しいものが隠し合わずに共存している。割れ目の中の金のように。
もどかしさ:日本には900万軒の空き家がある。村が消えている。学校が閉じている。金継ぎを世界に教えた国が、自分自身の田舎を修復していない。畑暦は例外。奇跡。でも例外は物語として美しい。規則を救うことはできない。——これが動画の最後の言葉であり、冒頭の伏線を回収する瞬間です。
動画の最後に、畑暦のリンクを概要欄に掲載します。「この家に泊まりたい方はこちら」——視聴者が直接予約できるようにします。
これは任意です。必須ではありません。佐藤様がご希望されない場合、動画は私たちのナレーションだけで十分に成立します。ただ、もしお答えいただけるなら、動画に特別な深みが生まれると考えています。
20〜30秒のお答えで十分です。台本は不要です。佐藤様の言葉で、佐藤様の気持ちで、お答えいただければ——それが動画の中で最も心に響く瞬間になると確信しています。
もし参考になるようでしたら、以下のような方向性が動画の流れに合います。ただし、佐藤様の本当の気持ちが一番大切です。まったく違う答えでも歓迎です。
佐藤様が日本語でお話しいただければ、私たちが字幕を付けます。佐藤様の声と言葉が、そのまま視聴者に届きます。
正直にお伝えします。可能であれば、宿泊を無料でご提供いただけると大変ありがたいです。
理由は以下の通りです:
この動画は畑暦様にとって、長期的な広告効果を生み出します。YouTube動画は一度公開されると、何年間もアクセスされ続けます。概要欄のリンクから、何年にもわたって直接予約が入り続ける可能性があります。
さらに、動画だけでなく:
・滞在中にInstagramストーリーズ(231,000人にリーチ)
・ニュースレター(15,685人)でもご紹介
・今後の日本旅行相談で畑暦様を直接おすすめ
私たちはすべての機材・交通費・食費を自己負担しています。スタッフは2名です。ご負担をおかけすることはありません。
朝食もご提供いただけると、動画の「おもてなし」のシーンが格段に美しくなります。朝食は動画の中で最も心に響くシーンのひとつです。
ご提案いただいた日程のうち、3月21日・22日が私たちにとって最も理想的です。この日程であれば、撮影に最も集中でき、最高の映像をお届けできると確信しています。
もしどうしても難しい場合は、3月30日・31日でも対応は可能ですが、可能であれば、ぜひ21日・22日でお願いできれば大変ありがたいです。
佐藤様が事前にお話しすることを望まれるお気持ちは、よく理解できます。大切な宿を、よく知らない外国人に任せることへのご不安は当然です。私たちも、佐藤様のことをもっと知りたいと思っています。
ただ、正直にお伝えしなければならないことが2つあります。
1つ目:私たちは日本語を話しません。ビデオ通話では、翻訳ツールを挟んでもスムーズな会話が難しく、佐藤様にご負担をかけてしまいます。お気持ちに反して通話をお断りしたいのではなく、言語の壁があるために、通話よりも文章でのやり取りの方がお互いにとって正確で丁寧だと考えています。
2つ目:時間です。私たちは3月31日に日本を離れ、ヨーロッパに戻ります。次に日本に来られるのは約1年後です。限られた日数の中で、最善の動画を作りたいと考えています。
そのため、佐藤様が求められた「世界観の表現のすり合わせ」を、このページで行いました。動画のアイデア、7つのコンセプト、各シーンの構成、佐藤様へのお願い——すべてここに書いてあります。ビデオ通話でお伝えする内容以上のものが、すでにここにあります。
このページをお読みいただいた上で、ご質問やご要望、変更したい点があれば、メールまたはDMでいつでもお送りください。翻訳ツールを使って日本語でお返事いたします。何度でもやり取り可能です。
そして撮影当日——対面ではGoogle翻訳を使ってコミュニケーションします。私たちはこの方法で日本各地で撮影をしており、問題なくやり取りできています。佐藤様に特別なご準備やご案内をお願いすることはありません。
このページに書かれているスクリプトは完成版です。動画の方向性、7つのコンセプト、各シーンの構成——すべて決まっています。「はい」のひとことと日程の確認だけで、あとは私たちがすべて進めます。
私たちが畑暦に惹かれた理由は明確です。この場所には本物の価値があります。155年の歴史。茅葺き屋根。昔のままの雰囲気。佐藤様が大切にしている「地味だけれど慈悲深い田舎の魅力」——それを本当に理解できるオーディエンスが、私たちの側にいます。佐藤様が望んでいる「わかってもらえる人」を、私たちは毎日育てています。
書籍『ひびは金のためにある』を読んだ8,000人以上の読者は、まさに侘寂、金継ぎ、無常といった概念に心を動かされた人たちです。その読者に「この概念が生きている場所がある」と紹介できることは、畑暦様にとっても、読者にとっても、価値あることだと信じています。
YouTubeチャンネルは間もなく開始します。この動画は最初の動画のひとつであり、特に力を入れて制作します。畑暦様に「お願いしてよかった」と思っていただける動画にする——それが私たちの約束です。
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